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慢性骨髄性白血病(CML)の情報サイト

ガイドライン

病気について適切な診療の意思決定を行うことを助ける目的で系統的に作成された文書である。 病気の予防、診断、治療や予後の予測等、診療の根拠や手順について、専門家によって最新の情報がまとめられている。(猪口 孝一先生)

化学療法(かがくりょうほう)

抗がん剤を用いた治療のこと。
CMLの化学療法では、血液細胞のがん化により骨髄の中で異常に増加した白血球の数を正常値まで減少させることで、さまざまな症状を軽減させたり、移植の前処置として、白血病細胞を根絶させるために使用される。代表的な副作用は、発疹、吐き気・嘔吐、脱毛など。(藤澤 信先生)

芽球(がきゅう)

通常は骨髄の中に存在する、まだ成熟していない若い血液細胞のこと。白血病になると、骨髄でがん化した芽球が異常に増殖して血液中に出てきてしまう。(石井 昭広先生)

合併症(がっぺいしょう)

合併症とは次の3つのいずれかを指す場合に用いられる。①ある病気が原因となって起こる別の病気(例:重症貧血患者の心不全)、②手術や検査あるいは治療等がもとになって起こる別の病気(例:中心静脈穿刺後気胸)、③ある病気が起こった時に以前から持っていた病気(例:CML患者の高血圧症など)(目黒 邦昭先生)

顆粒球(かりゅうきゅう)

白血球を構成する要素で、好中球、好酸球、好塩基球の総称。(小池 道明先生)

眼瞼浮腫(がんけんふしゅ)

浮腫とは血管内から漏れ出た水分が細胞と細胞の間にたまり腫れることで、それが眼瞼(まぶた)に起こったもの。クインケ浮腫(血管神経性浮腫)やチロシンキナーゼ阻害薬による眼瞼浮腫が有名。(目黒 邦昭先生)

幹細胞(かんさいぼう)

分裂して様々な細胞になる(分化する)ことができる細胞。自分自身が増える能力と、他の細胞になる能力を備えている。
造血幹細胞は骨髄にあり、赤血球や白血球、血小板などのもとになる幹細胞である。このほか、神経幹細胞や肝幹細胞など、人体にはさまざまな幹細胞がある。(松岡 広先生)

患者会(かんじゃかい)

同じような病気を持つ患者さんやその家族などの当事者が、病気や治療、生活上の工夫などの情報を交換したり、悩みや体験を語り合い、分かち合うことで、病気と向き合っていこうとする場のこと。
多くは特定の地域を中心に組織されているが、日本全国を対象に活動している会もある。専門家を迎えての講演会や自主的な勉強会、治験や新薬についての情報提供、会報誌やウェブサイトの発行・運営、などが行われており、治療を受けるために必要な制度づくりなどの活動をしている患者会もある。
最寄の患者会を見つけるには、担当医や病院のソーシャルワーカーに聞いてみる、インターネットを利用して探す、などの方法がある。(松永 卓也先生)

感染症(かんせんしょう)

風邪やインフルエンザのように、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの病原微生物が身体に侵入して増殖、または毒素を出すことで起こる病気のこと。(進藤 基博先生)

がん特異的分子(がんとくいてきぶんし)

がん細胞において、その細胞に特徴的に存在する蛋白のこと。
CMLでは、BCR::ABL1蛋白がこれに該当する。(高久 智生先生)

顔面浮腫(がんめんふしゅ)

浮腫とは、血管内から漏れ出た水分が細胞と細胞の間にたまり腫れること。それが顔面に起こったものが顔面浮腫である。心不全やネフローゼ症候群等の病気の全身症状の一つとして起こる場合や、局所的な原因により顔面にのみ浮腫が起こる場合もある。(目黒 邦昭先生)

急性期(急性転化期)(きゅうせいき(きゅうせいてんかき))

病気は、慢性期から移行期、急性期(急性転化期)という時期をたどって悪化する。
CMLの急性期(急性転化期)では、骨髄中にがん化した血液細胞(白血病細胞)がいっぱいになり、機能を持たない未熟な血液細胞(芽球)が血液中に出ていく。貧血、出血、発熱が強くなる。(橋野 聡先生)

胸水(きょうすい)

肺に水分がたまる症状のこと。
胸水が増えると胸に違和感や痛みを感じたり、さらに量が多くなると肺が圧迫されて息苦しさを感じるようになる。(日髙 道弘先生)

血液学的完全奏効(けつえきがくてきかんぜんそうこう)

CMLの治療効果を示す指標の一つで、治療を始めたらまず達成を目指す最初のステップ。
CHR(Complete Hematologic Responseの略)とも称される。白血球・赤血球・血小板の数が正常範囲内に戻り脾腫などの臨床症状が消失した状態であり、治療開始後3ヵ月以内に達成することが望ましい。下記のように定義される。
以下のすべての項目に該当する状態のこと。

  • 白血球数が10,000/μL未満
  • 血小板数が45.0×104/μL未満
  • 末梢血液中で芽球も前骨髄球もなし
  • 末梢血液中の骨髄球+後骨髄球が0%
  • 好塩基球が5%未満
  • 脾臓と肝臓の腫れがなく、髄外病変なし
    (石黒 卓朗先生)

血液学的検査(けつえきがくてきけんさ)

採血によって血液中の白血球の数や種類、血小板の数などを測定する検査。血液学的検査は、治療効果を確認するために定期的に行う検査である。一定の治療効果が得られた場合、それ以降の血液学的検査は主に副作用チェックのために実施される。(猪口 孝一先生)

血球(けっきゅう)

血液の中にある細胞成分の総称で、赤血球・白血球・血小板に分けられる。(石黒 卓朗先生)

血小板(けっしょうばん)

血液に含まれる、直径2~4μmで円板型の細胞。
血管が損傷した時に集合してその傷口をふさいだり、血液を固める物質を出したりすることで止血するはたらきを持つ。(石井 昭広先生)

血小板減少症(けっしょうばんげんしょうしょう)

止血のはたらきをする血小板が減少した状態のこと。出血しやすくなる。
がんや肝臓病などの病気により血小板が早く壊れて減少する場合と、抗がん剤や放射線などの治療により血小板が作られなくなったりなど、様々な原因で起こる。(前田 嘉信先生)

結膜出血(けつまくしゅっけつ)

結膜という、眼の表面を覆っている粘膜の下にある血管が破れて出血する症状。白目の部分が赤く見えるが、自覚症状はないことが多い。(竹迫 直樹先生)

好塩基球(こうえんききゅう)

白血球の一種で、身体における主な役割は、刺激(抗原)に対して、「即時型」と呼ばれるアレルギー反応を起こすこと。例えば、じんましんやアレルギー性鼻炎など。(入山 規良先生)

高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)

公的医療保険における制度の一つで、医療機関へ支払った額が、同一月(1日~末日)で一定額(自己負担限度額)を超えた場合に、その超えた金額分の支給を受けられる制度。(2024年3月現在)(松永 卓也先生)

高感度Amp-CML法(こうかんどアンプ-シーエムエルほう)

Amp-CML法の中で精度が高いもので、この検査の測定限界は「5コピー/アッセイ」である。

※コピー:慢性骨髄性白血病の悪い遺伝子産物の数(少なければ少ないほど良い)。(大野 裕樹先生)

抗原(こうげん)

身体内に侵入して免疫反応を起こす原因となる異物、刺激物質。生体内に抗原が侵入すると「抗体」というタンパクがつくられ、その抗体と抗原が結合することで免疫反応(アレルギー反応など)が起こる。(佐藤 勉先生)

好酸球(こうさんきゅう)

白血球の一種で、身体における主な役割は、体内に侵入してきた寄生虫に対する防御反応と、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー反応を起こすこと。(入山 規良先生)

抗生物質(こうせいぶっしつ)

感染症の治療に用いる薬のこと。(進藤 基博先生)

抗体(こうたい)

体内に侵入してきた異物(抗原)を処理するためにつくられるタンパク。その抗体と抗原が結合することで、免疫反応(アレルギー反応など)が起こる。(佐藤 勉先生)

好中球(こうちゅうきゅう)

白血球の一種で、身体における主な役割は、体内に侵入してきた細菌や真菌などの病原菌を貪食(飲み込む)することで、感染を防ぐこと。(入山 規良先生)

好中球減少症(こうちゅうきゅうげんしょうしょう)

感染を防ぐ役割を担う好中球が減少した状態のこと。病原菌に抵抗できず、感染症を起こしやすくなる。
原因は様々で、好中球自体が早く壊れてしまう病気であったり、抗がん剤や放射線などの治療により数が減少したりする。(前田 嘉信先生)

骨髄(こつずい)

骨の内部の空洞を埋める組織のこと。骨髄には血管が網目のようにめぐらされており、その隙間には液体成分、造血幹細胞等の未熟な血球、脂肪細胞等が詰まっている。
骨髄で造血幹細胞が赤血球・白血球・血小板に成長すると、骨の外側につながる血管を通って全身に流れて行く。(松岡 広先生)

骨髄液(こつずいえき)

骨髄を満たす液。(松岡 広先生)

骨髄穿刺(こつずいせんし)

骨髄は骨の中心にある組織で血液(白血球、赤血球、血小板)はここで造られる。骨髄穿刺は骨髄に針を刺して骨髄液を採取し、造血能力や異常細胞の有無をみる検査。マルクとも呼ばれる。
CMLにおいては診断と病期の判断に重要な検査。G-バンド法などの染色体検査にも骨髄液を用いる。また、治療後は白血病細胞の減少の程度、特に細胞遺伝学的奏効を判定するために必要な検査である。(吉田 近思先生)

骨髄抑制(こつずいよくせい)

「こつずいよくせい」と読む。
主に化学療法や放射線治療の影響で起こる症状で、赤血球や白血球、血小板などが一時的に作られなくなり、出血しやすくなったり、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったりする。
がんの治療では多い副作用である。(前田 嘉信先生)

監修(五十音順)

石井 昭広先生(総合病院国保旭中央病院 血液内科)
石黒 卓朗先生(新潟県立がんセンター新潟病院 内科 血液・化学療法)
猪口 孝一先生(日本医科大学)
入山 規良先生(日本大学 血液・腫瘍内科)
魚嶋 伸彦先生(京都第二赤十字病院 血液内科)
大野 裕樹先生(北九州市立医療センター 血液内科)
岡田 昌也先生(関西医科大学総合医療センター 血液腫瘍内科)
川上 公宏先生(香川県立中央病院 がんゲノム医療センター)
小池 道明先生(順天堂大学医学部附属静岡病院 血液内科)
佐藤 勉先生(富山大学附属病院 血液内科)
進藤 基博先生(旭川医科大学 内科学講座 病態代謝・消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
高久 智生先生(順天堂大学医学部 内科学血液学講座)
竹迫 直樹先生(練馬光が丘病院 血液内科)
橋野 聡先生(北海道大学保健センター)
日髙 道弘先生(国立病院機構 熊本医療センター 血液内科)
藤澤 信先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター 血液内科)
前田 嘉信先生(岡山大学病院 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科)
松岡 広先生(神戸大学医学部附属病院 バイオリソースセンター)
松永 卓也先生(札幌北辰病院 血液内科)
水田 秀一先生(金沢医科大学 血液免疫内科学)
目黒 邦昭先生(国立病院機構仙台医療センター 血液内科)
山﨑 宏人先生(金沢大学附属病院 血液内科)
吉田 近思先生(独立行政法人国立病院機構 水戸医療センター 血液内科)