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慢性骨髄性白血病(CML)の情報サイト

一緒に決めて治療をはじめた医師と患者さんの声

これから慢性骨髄性白血病の治療に向き合っていくあなたへ、医師と患者さんの体験談に基づくそれぞれのメッセージを紹介します。

医師の声

「臆せず、何でも話してほしい」

木村 晋也 先生 佐賀大学医学部内科学講座 血液・呼吸器・腫瘍内科 教授

慢性骨髄性白血病かもしれないと告げられて、将来への不安や恐怖を感じる方は多いだろうと思います。実際、私が担当する患者さんも、診断の時には真っ青な顔で来院されます。しかし、慢性骨髄性白血病はきちんと治療すればコントロールできる病気です。そのことを伝えると、多くの患者さんの表情は和らぎ、少しずつ前向きになって治療に取り組めるようになります。
私たち医師は、患者さんがこれまでに罹った病気、普段服用する薬、生活や仕事、妊娠・出産に対する考え方など、さまざまなことをお尋ねします。治療費に関する心配事など、相談しにくいこともあるかもしれませんが、病気や治療に関する疑問や希望、不安なども含めて遠慮せずに話してください。最初のうちは医師との対話に緊張するかもしれませんが、あなたに合う最適な治療を一緒に見つけていきましょう。

「病気以外の心配事も、最初に聞いておきたい」

小野 孝明 先生 浜松医科大学医学部附属病院 輸血・細胞治療部

怖い病気としてイメージがある「白血病」という言葉に、ショックを受ける患者さんは多いです。慢性骨髄性白血病という病気を自分なりに受け止めて、覚悟をもって受診される方がいれば、病気=“死”を連想して心の整理がつかない状態で受診される方もいます。初めての診察では、それぞれの患者さんが抱える思いについて伺いながら、慢性骨髄性白血病のことを知ってもらうことで、少しでも希望を持って帰っていただけるように心がけています。
慢性骨髄性白血病の治療は進歩しているので、選択肢は一つではありません。一人ひとりの患者さんに合った治療法を探すことができます。医師は医学の専門家として、患者さんのお話をよく伺い、患者さんが無理なく治療を進められるようにサポートしたいと考えています。病気に関することはもちろん、普段の生活スタイルや治療を始める上での心配事など、何でも相談してください。少しずつ病気のことを知りながら、心の準備が整ったら、一緒に話し合いながら治療を進めていきましょう。

患者さんの声

「情報を整理して医師に伝えよう」

M.O.さん(男性、2023年治療開始)

私は過去の検査データや体調に関する情報を丁寧に整理し、すべて医師に提供しました。その情報をもとに、医師が治療法を提案してくれたことで、納得して治療を開始することができました。また、診察中は雑談を交えながら、自分が伝えたいことをすべて話すように意識しました。このように情報を整理して共有したことがキッカケで、医師との信頼関係を築くことができ、適切な治療選択につながったと実感しています。

「医師と一緒に考える治療選択」

J.H.さん(女性、2022年治療開始)

私の主治医は、治療法を提案するときに、患者の意見も柔軟に取り入れてくれます。薬のメリットだけでなくデメリットについても話し合い、私自身が調べた情報やその内容をもとにした意見にも耳を傾け、私にとって何が一番良いかをともに考えてくださる先生の姿は、大きな安心感と信頼につながっています。私たち患者も自分の身体のことですから、言いたい事は正直に伝え、聞きたい事は尋ねる、ということは大切だと思います。

「周囲のサポートを活用して医師と話す準備を」

K.K.さん(男性、2022年治療開始)

私は当初、治療を開始したときには主治医との対話があまりなく、不安を感じた記憶があります。しかし、がん相談支援センターなど周囲のサポートを活用して情報を得ることで、主治医とのコミュニケーションが徐々に改善し、不安も解消することができました。相談支援の専門家は多くの病院で配置されているので、自分だけでは情報の整理が難しい時などに窓口を利用すると、病気に向き合うヒントが得られるのでおすすめです。

「聞きたいことをメモして主治医と面談する」

M.M.さん(女性、2020年治療開始)

私は医師に聞きたいことをメモしたら、その中で優先順位をつけるようにしています。医師が忙しそうなときにはどうしても遠慮してしまいますが、そんな場合でもこれだけは聞いておきたいと、自分の中で優先度が高い質問を決めておくと確実に伝えることができます。医師以外にも、薬剤師さんへ質問することで疑問を解決できる場合もあるので、積極的に尋ねてみると良いかもしれません。