慢性骨髄性白血病の治療をはじめると、いろいろな検査を受けたり、新しい治療による副作用を経験したりして、以前と変わらない生活が維持できるのかどうか、不安に感じるかもしれません。
副作用は、主治医と相談しながら対処法や対処薬で軽減できる場合があり、治療を継続するにつれて徐々に消えていくものもあります。慢性骨髄性白血病の治療をしながら仕事や学業を続けられている患者さんは多くいらっしゃいます。
慢性骨髄性白血病は長期にわたるため、これまでの生活を維持する方法について、可能な限り検討されることが望ましいでしょう。
以下には、これまで色々な患者さんにお話を伺って作成した記事を掲載しています。それぞれの患者さんが悩みながらたどり着いた知恵がつまっています。
ぜひ、参考にしてみてください。
一見元気に見えるので、職場や学校に逐一現状を伝えるべきか悩んでしまう。
みんなの体験記CMLランナーズ
患者さんの日常を取材した「みんなの体験記 CMLランナーズ」。一喜一憂しながらCMLとともに働く姿がつづられています。

そうこうしながらも、仕事は続けています。ただ、今後何が起こるか分からないと考えたので、万が一のときのために部下をつけてもらいました。あと、病気を理由にといっては何ですが、無理をせず上手に力を抜くようにもなりました。「今、ちょっと体調が…」「医者が出張するなと言っていて…」という具合に(笑)。

なかなか合う治療が見つからず、2度ほど入院もしましたが、幸い仕事は続けることができました。(中略)みんな、「具合が悪い時は言ってね」とか「無理しないでね」と言ってくれました。でも、一番うれしかったのはそれまでと変わらず普通に接してくれたことでした。

大学の先生が「来られるときだけゼミに出てくればいいから」と理解を示してくれたおかげで、大学との縁は切れずにいることができました。
CML:人の輪が支えるCMLとの暮らし
日常生活を送るうえで課題となる就労問題。ベテラン患者さんの経験談や、不安が解消できるような世の中になれば、という患者さんたちの願いがつづられています。
