突然、「慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia;CML)かもしれない」と告げられたとき、あなたはどのように感じたでしょうか。
不安や恐怖、悲しみ、怒りーーー様々な感情が沸き上がり、心が乱れたかもしれません。将来への不安で、胸がいっぱいになったかもしれません。
これは多くの患者さんが同じように振り返る一般的な経験であり、心理学では「衝撃の段階」と呼ばれる心理状態にあたります。自然な反応なので、無理に抑え込む必要はありません。
その気持ちは、下の図のようにCMLかもしれないという現実を受け入れようとする気持ち(受容)と、何かの間違いではないかと否定する気持ち(否認)を行ったり来たりしながら、時間の経過とともに少しずつご自身の状況を受け入れられる方向へと向かっていきます。

前向きに病気と向き合えるときもあれば、急にネガティブな気持ちになってしまうこともあるでしょう。でも、そうして気持ちが揺らいで当然なのです。
一人で辛い気持ちを抱えきれないときは、信頼できる周囲のだれかに話してみることも大切です。あなたの周りには、あなたの味方となって親身に支えてくれる人が必ずいるはずです。あなたの気持ちに寄り添ってくれる家族、友人。自然と頭に浮かんだ人はいませんか。
少しずつで良いので、心が軽くなる方法を探してみてください。ゆっくりで大丈夫です。
そして、次の一歩を考える心の準備ができたら、「これから自分で何ができるか」を一緒に考えてみましょう。
まずは、CMLについて知ることが大切です。病気や治療方法について知識を得ることで、不安が和らぎ、実際に診断され治療する次の段階へと進む、原動力を得られるかもしれません。
同じ病気を経験してきた患者さんの体験談や、治療に関する情報が掲載されたホームページなどは、良い情報源となります。
CMLステーションでは、初めてCMLという病名を聞いた方から、長年治療を継続されている患者さんを対象とした様々な情報や、病気と前向きに向き合いながら日常生活を送るCML患者さんの体験談を掲載しています。
ぜひ、目を通してみてください。