慢性骨髄性白血病(CML)の治療は、各種検査により病気の状態や治療効果、副作用の評価を行いながら進めます。これにより同じ薬を継続するのか、あるいは変更するのか、適宜治療計画を見直します。
治療効果を確認するための検査値は患者さんの体調や病状、検査の実施環境や測定機器など、さまざまな影響を受けて変動します。例えば、検査値がわずかに上昇したとき、主治医から「次回の検査結果を待って判断しましょう」と言われることがあるかもしれません。しかし検査値は1回で判断せず、定期的に受ける検査の結果を長期的な経過でみることが、適切な治療計画を立てるうえで重要です。ただし、検査値が継続的に上昇する場合や、急に変化した場合などは、治療薬を変更するサインである事があるため慎重に判断します。

また、薬の副作用については、あらかじめ予防や対策を講じますが、出現する副作用の種類や程度によっては、治療を中断したり変更したりする場合があります。気になる症状や、がまんが必要な症状などがあるときには、主治医へ相談してみましょう。