治療中に困っていることや悩んでいること――
胸に秘めたまま我慢していませんか?
治療を支える医師とのコミュニケーション
~患者さんの声から学ぶ~
この動画で語られた患者さんの悩み。
あなたが感じていることと、重なる部分はありませんか?
たとえば、
- 何となく身体がだるい・重い
- 集中しづらい、気持ちが晴れにくい
- お腹がスッキリしない日がある
- 顔や手足がむくんでいることがある ・・・など
「医師に言うほどでもない」と感じて伝えていないことが、
あなたの日々の生活を静かに損ねているかもしれません。
そんな日々のつらさや気がかりを記録、整理して、医師に伝えやすくする
――そのためのツールが、「CML QoL Tracker」です。
CML QoL Trackerとは?
慢性骨髄性白血病(CML)では、疾患そのものによる体調の変化や、治療薬の副作用によって、患者さんの生活の質(QoL)が損なわれてしまうことがあります。
しかし、患者さんがその悩みを診察時間内に正確に、端的に、医師へ伝えることは容易ではありません。
この課題に対処するため開発されたのが、CML患者さん向けWEBツール「CML QoL Tracker」です。
このWEBツールは、患者さんがCMLによるQoLへの影響を理解し、記録することで、診察時により的確に医師へ伝えられるよう支援することを目的として、医療専門家、国際的なCML患者ネットワーク(CML Advocates Network)の代表者からなる運営委員会および慢性骨髄性白血病患者・家族の会 いずみの会の協力のもと開発されました。
CML QoL Trackerを使うメリット
質問は3問、スキマ時間でOK
質問に回答することで
短時間で症状とQoLを
記録できます。
自動でレポート生成
診断時に医師と相談
するためのレポートが
自動生成されます。
日々の変化を一目で確認
日々の症状と
QoLの変化を
グラフで確認できます。
みんなのお知恵を拝借!こんなときどう伝えている?
患者さんに伺ったお話をもとに、さまざまな冊子や記事を作成しました。これらには、それぞれの患者さんがときに悩みながらたどり着いた知恵がつまっているので、ぜひ参考にしてみてください。
CML患者さんと医療者との円滑なコミュニケーションを後押しするフキダシプロジェクトも、ご活用ください。
先生(医師、薬剤師)に伝えるとき
気になる症状を先生に話すんだけど、なんとなく辛さが伝えられていない気がする。。 どうしたら伝えられるんだろう。
慢性骨髄性白血病と向き合う方へ
副作用症状について、主治医に伝える工夫を記載しています。
p58
「いつ」「何をしたら」、「どんな症状があらわれるか」「悪化するか」、また「生活上で、どのように困っているか」を 伝えましょう。
どこまで突っ込んで聞いていいんだろう。。 先生はどう思うだろう。
みんなの体験記 CMLランナーズ
患者さんの日常を取材した「みんなの体験記 CMLランナーズ」。試行錯誤をへて生まれた患者さんそれぞれの伝え方の工夫がつづられています。
話したいことをメモしておいて、きつくなる前に、ちょっとしたことでも「今、いいですか?」と、同じことを医師、スタッフの方、みんなに同じように繰り返して話す。うるさい患者だっただろうと思いますが、そうすることで、早めに対処していただけました。「同じように話しても、人によって伝わり方が違う」ということは、CMLになってからの学びです(笑)。
一度はインフルエンザの予防接種を受けたほうがいいか質問するのを忘れて、(中略)疑問点をノートにメモして受診することにしました。
医師とうまく話せるかは、本人の努力も必要だと思っています。自分の体のことですから、なにもかも人任せにせず、まず自分で調べて、勉強してから医師に質問するように心がけています。
手をつなぐ。伝えきること、わかり合うこと
医師も迷いながら、失敗しながら患者さんに向き合っている、そんな医師の気持ちもつづられています。
p17
私も、いろんなことで失敗を繰り返して、今に至ってきてるので、(中略)少し長い目で見ていただくと、先生もだんだん成長していくんで(笑)。
あなたの希望を医師へ伝えるためのフキダシリーフもご活用ください。
たとえば、1年後の希望。
たとえば、5年先にかなえたい夢。
あなたの希望をフキダシに書いて医師へ渡すフキダシプロジェクトを開催しています。あなたの声が治療方針を再確認するきっかけになります。ぜひご参加ください。