NETの性格はおとなしいものから活発なものまでさまざまです。病理組織学的検査は、腫瘍から採取した生検組織や手術によって切除した組織を用いて、腫瘍細胞の性質を顕微鏡で詳しく調べる最も重要な検査です。なお、NETの診断には、図や表のような神経内分泌細胞に特徴的なマーカーが使用されます。
主な検査項目
- 組織学的分化度
- 腫瘍の増殖能
- 腫瘍の拡がり、転移
図:神経内分泌細胞
表:NETの主な診断マーカー
NETの主な診断マーカー | 分布場所 | |
---|---|---|
組織学的分化度を 調べる診断マーカー |
クロモグラニンA | 内分泌顆粒 |
組織学的分化度を 調べる診断マーカー |
シナプトフィジン | シナプス小胞/内分泌顆粒 |
組織学的分化度を 調べる診断マーカー |
神経特異エノラーゼ(NSE) | 細胞質 |
組織学的分化度を 調べる診断マーカー |
CD56(Neural Cell Adhesion Molecule:NCAM) | 細胞膜 |
組織学的分化度を 調べる診断マーカー |
ソマトスタチン受容体 | 細胞膜 |
組織学的分化度を 調べる診断マーカー |
ホルモン | 細胞質など |
細胞増殖を 調べる診断マーカー |
Ki-67/MIB-1陽性率 | 核 |
細胞増殖を 調べる診断マーカー |
核分裂像数 |