ヘリコバクター・ピロリ菌陽性のITP患者さんには、まず除菌療法を行うことが勧められています。
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃粘膜中に生息し、胃炎や胃・十二指腸潰瘍に深くかかわっている細菌です。最近、ITP患者さんの約6割において、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌により血小板数が増加することがあきらかとなり、ヘリコバクター・ピロリ菌陽性のITP患者さんには、まず除菌を行うことが勧められています。
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌は、胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害剤)と2種類の抗菌薬を7日間服薬する方法で行います。
![ヘリコバクター・ピロリ菌のimage](/sites/gan_kisho_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2021-07/itp-eradication-therapy-img_03_02.jpeg?itok=LB4CUckL)
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Fujimura K et al. Int J Hematol 2005;81:162-168.