サポートされていない古いバージョンのInternetExplorerを使用しているようです。ブラウザを最新バージョンのMicrosoftEdgeに更新するか、Chrome、Firefox、Safariなどの他のブラウザの使用を検討することをお勧めします。

ITP免疫性血小板減少症の情報サイト

監修:
埼玉医科大学病院
血液内科教授
宮川義隆

ITPってどんな病気?

ITPとは「免疫性血小板減少症(めんえきせいけっしょうばんげんしょうしょう)」のことです。

ITP(immune thrombocytopenia)とは「免疫性血小板減少症」のことで、はっきりとした原因がわからず、血小板の数が10万/μL(マイクロリットル)未満に減少する病気です。
これまでこの病気は、原因のわからない(特発性といいます)血小板減少症として特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura, ITP)と呼ばれてきました。しかし、その血小板減少が免疫の異常によるものと明らかにされてきたこと、また紫斑がみられない患者さんも多いことから、国際的に呼び方が変更となりました。

[1]

なぜ病気が起こるの?

ITPの患者さんでは血小板の破壊が進み、さらに血小板の産生量も少なくなっています。

私たちのからだには、外から入る異物から自己を守るという機能(免疫といいます)が働いています。しかし、何らかの原因でこの免疫の働きに異常が生じると、免疫細胞が正常な組織まで「異物」とみなして攻撃するようになります。
ITPの患者さんでは、この免疫細胞が血小板を攻撃して壊すだけではなく、血小板のもととなる巨核球の成長を妨げることで、血小板の産生量が低下していることがわかっています。また、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染することでITPを発症するという報告もあります。

ITPの症状は?

血小板には出血を止める働きがあります。
このため血小板が減ると出血しやすくなります。

皮膚の下で小さな血管が破れて起こる紫斑(しはん=あざのこと)や赤いそばかすのような点状出血のほか、鼻血、月経過多などがみられることもあります。特に血小板数が極めて少ない場合には重篤な出血( 脳内出血、消化管出血など)につながる可能性があり、注意が必要です。また、出血に対する不安から日常生活が制限されることがあります。

紫斑・点状出血
鼻血
月経過多
脳内出血

[4]

ITPには種類があるの?

ITPは発症の時期によって、下記の3つに分けられます。

新規診断ITP:診断後3ヵ月以内
持続性ITP:診断後3~12ヵ月の間、血小板減少が持続している
慢性ITP:診断後12ヵ月以上にわたり、血小板減少が持続している

6歳以下の子供、20~34歳の女性や高齢者に多いとされており、近年は特に高齢の患者さんが増えています。子供の新規診断患者さんでは大半が自然に治っていきます。

  1. 柏木浩和ほか:成人免疫性血小板減少症診断参照ガイド 2023 年版:臨床血液. 2023;64:1245-1257.(COI:著者にノバルティスより講演料等を受領した者が含まれる。)

  2. 宮川義隆:Pharma Tribune. 2013;5:69-76.

  3. 柏木浩和:日本内科学会雑誌. 2020;109:1347-1354.(COI:著者はノバルティス ファーマより講演料を受領した。)

  4. 藤村欣吾:日本内科学会雑誌. 2009;98:1619-1626.

  5. 柏木浩和ほか:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド 2019 改訂版:臨床血液. 2019;60:877-896.(COI:著者にノバルティス ファーマより講演料を受領した者が含まれる。)