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慢性骨髄性白血病(CML)の情報サイト

CML(慢性骨髄性白血病)とともに生きる

2023年9月23日に「ハイブリッド開催市民公開講座:CML(慢性骨髄性白血病)とともに生きる」を開催しました。
日常生活で病気と上手に付き合っていく方法、治療を続けながらの生活や医師、家族、友人とのコミュニケーションなど「ともに生きる」をテーマに紹介しています。ぜひご覧ください。

開催:2023年9月23日(土)

Q. パートナー(男性)がCMLと診断され、分子標的治療薬で治療中です。結婚が決まっており、将来的には二人とも子どもが欲しいと望んでいますが、可能でしょうか。

神田先生
男性が患者さんの場合には、分子標的治療薬によって精子に影響が出ることはなく、その後の妊娠等の経過にも問題はないことが一般的に知られていますので、基本的にはこのまま治療を受けていただいたうえで、妊娠、出産が期待できるだろうと思います。

Q. 来月から治療開始予定です。治療薬による副作用や、治療と仕事の両立に不安を感じています。

関口さん
周囲の理解を得ることが両立の一歩になると思います。自分の病気のことは話しにくいとは思うのですが、仕事をするとなるとひとりではどうにもできない部分もありますから、直近の上司などに少しずつ病気のこと、副作用のことなどを話してみることをお勧めします。

豊田さん
今は、がん経験者を支援する制度がどんどん充実してきているので、そういう制度を上手に活用するとよいと思います。私の場合、患者会などで同じような病気で治療している人と交流するなかで、支援制度やお金のこと、仕事についてのアドバイスやヒントをもらえたことが大きな力になりました。

渡邉先生
副作用については、別の薬への変更や、減薬するなどの調整をしていくことで改善が期待できます。ただ、「安心」と「安全」ではまた話が違いますので、病気に対する不安については、ぜひ主治医の先生や看護師さん、あるいは支援センターの方などにご相談いただければと思います。

Q. 薬剤によってむくみや筋肉痛などの副作用が発現し、症状が改善しません。解決策はありますか。

渡邉先生
TKIの影響だけでなく、他に原因がないか、例えばむくみであれば、心臓、腎臓、肝臓などの病気がないかということも考えていく必要があります。その上で、薬の一時中断や変更などを検討します。

Q. 薬剤による副作用かどうか分からないけれども、気になる症状があります。どのタイミングで誰に相談したらよいでしょうか。

渡邉先生
いつでもぜひ医師に遠慮なくお伝えください。患者さんにお話しいただくことで、医師も勉強できます。話しにくい場合には、事前にメモを書いて持ってきていただいたり、薬剤師さんに聞いてみたりするのもよいと思います。

神田先生
ありがとうございました。
本日は、CMLの治療についての情報共有だけでなく、現場で困っていることやその解決策についてもいろいろと情報共有できたのではないかと思います。今日の会が皆さまにお役に立てる会であったことを期待して閉会したいと思います。