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移植片対宿主病(GVHD)情報サイト

B

B細胞

リンパ球の一種で、免疫系の重要な構成要素である。体内に侵入したウイルスや細菌などの異物(抗原)に対抗するため、特殊なタンパク質である抗体を生成し、これらの抗原を攻撃したり、情報を記憶したりする役割を担っている。B細胞は骨髄の造血幹細胞から生成され、その後、脾臓やリンパ節などの二次リンパ組織へ移動し、抗原に対する反応の準備をする。B細胞が抗原と接触すると、それらは形質細胞へと変化し、抗体を分泌したり、メモリーB細胞として抗原の情報を長期にわたって保存したりする。これによりB細胞は獲得免疫の一部となり、液性免疫の中心的な役割を担っている。他の免疫細胞と協調し、感染症から体を守る重要な役割を果たしている。

G

G-CSF

サイトカインの一種で、製剤として用いられた場合、骨髄中の好中球前駆細胞に存在する G-CSF受容体に結合し、好中球前駆細胞から好中球への分化を促進することで末梢血中の好中球数を増加させる。

GVHD(移植片対宿主病)

graft-versus-host diseaseの略で、同種造血幹細胞移植後に起こる合併症の一つ。移植時に混入したドナーのリンパ球や移植した造血幹細胞から分化・成熟したリンパ球が、移植を受けた患者さんの身体を異物とみなし、攻撃することで起きる合併症。

GVL効果

ドナー由来の白血球が、患者さんの体内に残っている白血病細胞を異物とみなし、免疫反応によって排除する働き。

H

HLA(ヒト白血球抗原)

ヒト白血球抗原(HLA)は、体内の細胞の表面に存在する特殊なタンパク質のグループである。このタンパク質は、免疫システムが「自己」と「非自己」を区別するための目印として働いている。つまり、HLAは、体内に侵入した異物(ウイルスや細菌など)を識別し、排除するために重要な役割を果たしている。

HLA型

HLAはその働きや構造の違いによって6種類の型に分けられる。そのようなHLA型としてクラスI分子と呼ばれるHLA-A、HLA-B、HLA-C、クラスII分子と呼ばれるHLA-DR、HLA-DQ、HLA-DPの6種類が知られている。

HLA適合ドナー

同種造血幹細胞移植後を受ける患者さんとHLA型が一致しているドナー。

HLA半合致血縁者間移植

HLA半合致血縁者間移植は、HLAハプロタイプの一組を共有する親子または同胞から行われる移植である。

T

T細胞

リンパ球の一種で、骨髄で生成された細胞が胸腺で選択および成熟の過程を経て形成されている。これらの細胞は、特有のT細胞受容体(T cell receptor; TCR)を細胞表面に持っています。血液中のリンパ球のうち、約60~80%をT細胞が占めている。
T細胞は主にキラーT細胞とヘルパーT細胞の2つのタイプに分類される。キラーT細胞はウイルスに感染した細胞やがん細胞を攻撃し排除する役割を担い、これは細胞性免疫の一部である。一方、ヘルパーT細胞は抗原に反応して他の免疫細胞の活動を調節し、免疫システム全体のコーディネーターの役割を果たす。