「真性多血症が起こるしくみ」に記載されているように、真性多血症は赤血球などの血液細胞の過剰な増殖によって起こります。血液細胞が過剰に増えると、血液が濃くなります。その結果、血管内で血液細胞が渋滞するようになり、血液の流れが悪くなります。血液は流れが悪くなると固まる性質があるため、血管内で血栓(血の塊)ができやすくなります。
![真性多血症の経過](/sites/gan_kisho_novartis_co_jp/files/styles/oneup_layout_desktop_2220/public/2021-09/mpn-polycythemia-vera-pv_about05_img_002.jpg?itok=f3uYw2LW)
血栓症は、真性多血症患者さんで、最もよくみられる病気です。脳の血管に血栓が詰まったのが「脳梗塞」、心臓に血栓が詰まったのが「心筋梗塞」といいます。太い血管が血栓で詰まってしまうと致命症になることがあります。
また、血栓が細い血管を詰まらせることで、頭痛やめまい、手足が痛みを伴って赤くなることなどが起こります。このような症状があるときは、主治医の先生に伝え、重大な合併症が起きないように、より厳格に血液細胞の量を管理しましょう。
![主な血栓症の種類と血栓が詰まる場所](/sites/gan_kisho_novartis_co_jp/files/styles/oneup_layout_desktop_2220/public/2021-09/mpn-polycythemia-vera-pv_about05_img_003.jpg?itok=eCbQf-EE)